我が家の愛猫の癌体験

2015年の初夏頃でした。
その当時飼っていた白猫テン君(オス五歳)の右眼に、小さな黒い斑点を見つけました。
当初はあまり気にすることも無かったのですが、時間が経つにつれて、その斑点が徐々に大きくなっていきました。

ある程度変化が分かる様になった頃に、かかりつけの先生に相談に行きました。
先生もその時は診断が付けられず、写真を撮り、経過観察ということで、その日は帰りました。

相談に行ってから一月もしない内に右眼の色がカッパー(銅色、オレンジ)から暗いブラウンに変化。

誰から見ても明らかに変色していました。
そして、変色してから更に一月たった頃。

右眼が肥大して瞼が閉じれなくなってしまいました。
右眼には赤黒いかさぶた状の塊がこびりつき、眼の周りに白い毛には血が滲んでいます。

先生も明らかな異変に悩み戸惑い、結果、隣県の専門医を紹介してくれました。
いざ専門医に診察を受けにいく前日、床一面が血の海になっていました。

テン君が自分の眼のかさぶたを引っ掻いてしまい、眼の一部の組織ごと取ってしまったようです。

もうパニックでした。

ただ名前を叫び、かかりつけの先生のもとで止血の応急処置を震えて見てるだけです。
翌日、なんとか連れていった専門医で精密検査をして貰った結果、悪性腫瘍…癌でした。

右眼を取り除く手術を受け、何とか一命をとりとめほっとしました。
ちょっと右眼が無いけど、うっすら毛が生え揃ったら意外に男前だな~なんて冗談も言えるようになった一月後。

今度は食欲が無くて、元気がありません。鼻も乾いてます。
そういえば水もあまり飲んでないし、トイレに行く回数も減ってました。ウンチも殆ど出ていません。

定期検診の時に念のため血液検査もお願いし、その結果が帰って来ました。

なんと肝臓に癌が転移していたのです。
末期でした。

先生いわく、右眼に見つかったものが肝臓に転移したのだろうとの事でした。
手術は家族と決め、希望しませんでした。

もう既に右眼を摘出する手術をしていたので、これ以上苦しめたくはありません。

最初に痛み止めを点滴で打ち、後は家で看取ることにしました。

日に日に耳や眼、皮膚、身体中が黄疸のため黄色くなっていきました。

肝臓癌と診断されて10日目、最後はちょっと苦しそうでしたが、静かに息を引き取りました。

私の誕生日一週間前でした。

今でも、異変に早くから気付いてあげられていれば、と後悔しています。

一時期、もう猫なんて飼わない!と思って居ましたが、今は二匹の猫を保護先から頂いて飼っています。

今生きている命を精一杯愛そうと思います。